語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2016年07月10日(日)

隠しきれない恋心

ボクの宿ぬしは、42歳。
最近、ある変化に動揺が隠せない、まどかさんです。

スマホの小さい文字が読みにくい…。
お気に入りだった、パステルカラーの洋服が似合わない…。
同い歳の旦那さんに相談すると、
旦那さん:「それは明らかに老化だな!」
って、言われちゃったんだよね〜。
今日はふたり、オシャレして、ショッピングへ行くつもりだけど…。
旦那さん:「おーい。支度できたー?」
宿主:「ちょ、ちょ、ちょっと待って!」
あれ? まどかさん、どうしたの?
・・・あぁ〜、こめかみあたりに白いもの。
どうする?見えないようにしなくっちゃ!
すると…。

旦那さん:「老化は恋と同じ。隠しても隠しきれないよ〜」
えーーー、そんなぁ〜。
旦那さん:「隠しているつもりでも、まわりは気づいちゃうもんだからさぁ。別に、いいじゃん!『おまえ100まで、わしゃ99まで。ともに白髪の生えるまで』ってね。ずーっと、一緒にいられればさ」
あは!ホントだ!
旦那さんの恋心、隠しきれないね〜。
まどかさんも、惚れ直しちゃうんじゃない!

宿主:「わたしが100?それとも99?ねー、どっちー?」
あ〜あ、仲のよろしいことで。

ボクら乳酸菌も、長〜い人生、ずーっと一緒。
これからも仲良くしようね!

じゃあ、また、日曜のお昼に!