語り手：乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています！番組の感想や乳酸菌くん（語り手）へのメッセージをお寄せください。

2016年11月06日(日)

当たり前のことを

ボクの宿ぬしは４４歳の男性。
部下の指導に悩んでいる、課長の三田さんです。

宿主：「ついキツい言い方になっちゃって、あとで謝ったんだけどね…。萎縮させちゃって…。オレ、ダメな上司だよな〜」
今日は、話を聞いてもらいたくて、同期の女性と居酒屋に。
彼女はいつも正直に意見してくれる、頼れる存在なんだよね。
すると…。

同期の女性：「三田くんにとって、良い上司ってどんな人？」
宿主：「えっ！？良い上司？」
同期の女性：「そ！ちなみに私にとっての良い上司は…」
うん！なになに？
同期の女性：「“ありがとう”と“ごめん”を、言える人かな」
宿主：「えっ！たったそれだけ？」

同期の女性：「そ！でもね、偉くなると、こういう当たり前のことができなくなる人もいるんだよね。だからさ、三田くんはダメな上司なんかじゃないと思うよ！それに、三田くんの厳しい指導に感謝しているって声も聞いてるし」
あは！三田さん、思いがけない言葉だね。

当たり前のことを当たり前に。
信頼はその上に積み重なるもの、ってことなのかな。
宿主：「いつも話聞いてくれて、ありがとな。オレ、これからもがんばるよ」

ボクら乳酸菌は、おなかの中からみんなの健康を見守っているよ。
それが、ボクらの当たり前。
みんなに信頼してもらいたいな。

じゃあ、また、日曜のお昼に！