語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2017年02月12日(日)

複雑なパパ心

ボクの宿ぬしは、48歳。
中学2年の舞ちゃんの、パパさんです。

今、とても気になっているのは、舞ちゃんの片想い。

舞ちゃん:「今年こそ、バレンタインデーにチョコをプレゼントするんだ!」
舞ちゃんは意気込んでいるけれど、毎年渡せず、結局パパさんが食べているんだよね。

そして、迎えたバレンタインデーの夜。
家に帰ったパパさんが、テーブルの上で目にしたものは、ハート型の手作りチョコ。
宿主:「また渡せなかったのか…」
そう呟くパパさん。
すると…。

舞ちゃん:「パパ、よーく見てよ!そのチョコ、パパの名前入りでしょ!」
宿主:「あ!ホントだ」
舞ちゃん:「それはパパのために作ったんだよ。おかげさまで今年は無事、あの彼に渡すことができましたー!パチパチパチ」
あは!それは良かったね〜!
パパさんもこれで、気がかりがなくなったんじゃない?

あれ?どうしたの、パパさん?その顔…。

宿主:「あぁ〜。これで舞ちゃんがパパから離れて行くと思うと、寂しいなぁ〜」
あは!パパさん。複雑な親心だね〜。
でも、子どもはこうして、少しずつ成長していくんだよ。
だからさ、ボクら乳酸菌と一緒に、
これからも、大きな愛で見守ってあげようね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!