語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2017年03月12日(日)

思いがけないプレゼント

ボクの宿ぬしは、55歳の春彦さん。

ホワイトデー直前の今日は、
奥さんとふたり、アウトレットのショッピング・モールへ。
宿主:「気に入ったものがあったら、なんでも買っていいからね」
気前よく振る舞っているけれど、ホントは奥さんが喜ぶホワイトデーのお返し、思い浮かばないんだよね〜。
奥さんもそんな春彦さんに気づいて、どこか浮かない表情。
すると…。

テレビクルー:「すみませーん!」
声をかけてきたのは、カメラを抱えたテレビクルー。
奥さんに、インタビューがしたいんだって。
テレビクルー:「ご職業はなんですか?」
突然聞かれて、戸惑う奥さん。
子どもが生まれてから、仕事はしてないもんね。
すると…。

宿主:「職業は、家事も子育ても完璧な、ボクの奥さんです!」
えー!春彦さん、急に何を言い出すかと思ったら…。
宿主:「いつも感謝しているんです!」
あ〜あ〜、春彦さんは何も聞かれていなのに…。

あれ?でも、奥さん、
今日、一番の笑顔じゃない?

あは!家族のために、休みなく働く奥さんへのプレゼント、
それは、感謝の言葉。
そういうことなのかもしれないね。
春彦さん、今度は奥さんの目を見て言ってあげてね。

ボクら乳酸菌も、みんなを笑顔にするために、
休むことなく働いているよ。

じゃあ、また、日曜のお昼に!