語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2018年10月21日(日)

袖振り合うも


ボクの宿主は22歳の台湾人、シュウさんです。

彼、初めての一人旅で、憧れの日本へ。

シュウさん:「へ〜、これが噂の〜」

やって来たのは、渋谷のスクランブル交差点。

み〜んな、思い思いに歩いているようで、
信号が変わると、ピタッと止まる。これが、面白いんだよね〜。

さっそく、自撮り棒を取り出して、
動画を撮ろうとすると…

シュウさん:「あっ、すみません」

混み合う交差点。
人にぶつかりそうで、うまく、撮影できません。
すると…。

女の子:「私が、撮りましょうか?」

声をかけてくれたのは、日本の女の子。

女の子:「終わったら、今度は私のカメラでも
撮ってくれると嬉しいんですけど…」

あは!彼女の手にも自撮り棒。
お互い、困っていたってことなのかな。

自撮り棒を使うようになってから、
旅先でも人に声をかけることがなかったけれど、
やっぱり、こういうのって嬉しいよね〜。

袖振り合うも多生の縁っていうけれど、
これは、自撮り棒振り合うも多生の縁だね〜。

もしかしたら、二人には、深い縁があるのかも。

シュウさん:「よかったらなま…」
女の子「よかったらなま…」

ボクら乳酸菌は、みんなの健康と深い縁があるんだ。
毎日触れ合っていこうね。

じゃあ、また日曜のお昼に!