語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2018年11月11日(日)

人生の縁長戦

ボクの宿主は56歳の律子さんです。

子供たちが巣立ち、
やっとのんびりできると思ったら…。

律子さん:「あー、お母さん、ダメダメ。
お薬はさっき飲んだでしょ。忘れちゃったの?」

律子さんのお母さんの介護がスタート。
なれないことの連続で、戸惑ってばかりです。

律子さん:「もう!ダメって、言ってるでしょ!」(※ちょっとキツい口調で)

つい、口調がキツくなって…。

律子さん:「はぁ〜」

あとで、反省することも多いんだよね。

夕飯の買い物帰り。
サッカーグランドが見える土手で、ひと休み。

律子さん:「子育てが終わった後の介護って、人生の延長戦みたいだなぁ〜」

思わずこぼれる弱音。

すると…。

旦那さん:「延長戦は延長戦でも、ご縁が長くなるほうの縁長戦だよな」

いつのまにか、隣に座っていたのは、律子さんの旦那さん。

律子さん:「お母さんとのご縁が長くなる縁長戦かぁ〜。
うん。そう考えると、なんだか嬉しいね。」

旦那さん:「まぁ、俺も、子供たちも、キミとご縁があって家族になったんだからさ。
みんなで協力して、縁長戦に取り組もうよ」

あは!介護は大変だけど、ちょっとした言葉が
気持ちをラクにしてくれることもあるよね。

律子さん、素敵なご縁を大切にしてね。

ボクら乳酸菌も、頑張るみんなを応援しているよ。
素敵なご縁で、つながれますように。

じゃあ、また日曜のお昼に!