語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2018年12月02日(日)

笑顔のつくり方

ボクの宿主は29歳の龍平さんです。

仕事で痛恨のミス。
今日は日曜出勤して、後処理です。

龍平さん:「はぁ〜」

思わずこぼれるため息。
すると…。

林さん:「あら?能面みたいな顔ですよ」

突然現れたのは、後輩の林さん。
ちょっとユニークな子で、コミュニケーションが難しいんだよね。

林さん:「先輩、ここでスキップしてみてくださいよ」

ほら、やっぱり!
オフィスでスキップなんて、唐突だよね。
林さん:「人はスキップすると笑顔になるんですって!
まぁ、騙されたと思って、ね。」

強引にうながされて、渋々スキップする龍平さん。
ところが!

龍平さん:「あっ、ホントだ!」

林さん:「ねー!脳が騙されてるんですよ。」

あは!それは、林さんの勝手な思い込み。
でも不思議。ホントに笑顔になるね〜。

龍平さん:「あれ?それにしても林さん、今日はなんで出社してるの?」

林さん:「え!決まってるじゃないですか。
先輩のフォローですよ!フォロー!」

あは!龍平さん、苦手だなんて言っていたけれど、
コミュニケーションとれてるじゃない。
いい後輩を持って良かったね。

龍平さん:
「スキップより、林さんと一緒にいるほうが笑えるかもね。さ、仕事仕事!」

ボクら乳酸菌も、みんなを笑顔にする相棒だよ。
いつも一緒にいて、フォローするからね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!