語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2019年01月20日(日)

定年後の未知との遭遇

ボクの宿主は59歳の良さんです。

定年後も仕事をしたいけれど、
新しい環境に、人間関係、
考えると億劫で、予定は未定です。

今日は、奥さんの提案で、名画座に。
月に一度の休日デートです。


奥さん:「ホラ。これこれ。懐かしいでしょ〜。『未知との遭遇』」

あれ、これは二人が初めてのデートで観た映画だぁ〜。

奥さん:「良さんったら、映画の感想、全然、言わなかったわよね〜」


良さん:「いや〜、あの時はまだ19歳で、緊張もしていたし、
内容なんてわからなかったんだよ〜。
オレにとっては、女の子とのデートが、未知との遭遇だったからな〜」

へー、良さんにも、そんな時代があったんだ〜。

奥さん:「あれから40年かぁ〜、こんなに長く続くなんて、
未知との遭遇も捨てたもんじゃないわよね」

良さん:「まぁ、そういうことだよなぁ〜」

奥さん:「これからも、たくさんありそうじゃない?未知との遭遇。
そう考えると、定年も悪くないわね。」

あは! 確かに、定年後の環境や人間関係は未知との遭遇だけど、
良さんなら、楽しめるんじゃないかな?

良さん、人生はまだまだこれからだよ!

ボクら乳酸菌は、いつもおなかの中で、新しい仲間を待っているんだ。
力を合わせて、おなかの環境を整えていくよ。

じゃあ、また、日曜のお昼に!