語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2019年03月03日(日)

文通いいね!


ボクの宿主は35歳のナオミさんです。


今、男友達のグチを聞いているところ。
SNSで知りあった彼女から、返信がないみたいです。

男友達:「オレ、もう、フラれちゃうのかな〜」

そんな話を聞きながら、ナオミさんが思い出すのは、
今から約16年前の平成14年。19歳の頃。


ナオミさん:「まだかなぁ〜??」

何度も郵便受けを覗くナオミさん。

ナオミさん:「そろそろ返事が来てもいいころなんだけどな〜?」

待っているのは、
新聞の文通コーナーで知り合った、ペンフレンドからの手紙。

ナオミさん:
「当時でも、文通なんて珍しかったけど、
手紙を書いて、切手を貼って、ポストに出して、
返事が来るまで、ワクワクしてさぁ〜、
メールなんかと違う楽しさがあったなぁ」

そうそう、メールやSNSは確かに、便利だけど…、
せっかちになった人も多いかもね。

ナオミさん:「初めて会った時、緊張しながら、このプリクラ、撮ったんだよね〜」

男友達:「なぁ、おい!オレの話、聞いてんのかよ〜。
いつまで思い出に浸ってんだよ〜」

ナオミさん:「あっ、ごめんごめん。でも、私、もう時間だぁ〜。
このあと会うんだぁ〜、そのペンフレンドと!」

男友達:「えっ!まだ続いてんの?」

ナオミさん:「そ!今ではほんとのお姉ちゃんみたいな存在なんだ。」

あは!文通でゆっくり築いてきた友情は、長くて強いってことかな。

ボクら乳酸菌とも、急がず慌てず、ゆっくり付き合ってほしいな。
これからも末長く、よろしくね!

じゃあ、また、日曜のお昼に!