語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2019年07月21日(日)

笑顔は世界の共通語

ボクの宿主は50歳。
商店街の副会長を務める、保さんです。

最近、外国のお客さんが増えて、とっても嬉しいんだけど、商店街は超高齢化!

魚屋さんでは…。

魚屋さん:「へい! らっしゃい!」

英語で「How much?」と聞かれても…。

魚屋さん:「ハマチじゃないよ、ハモだよ、ハモ〜。」

って、感じなんだよね〜。
はぁ〜、お・も・て・な・し、どうしたらいいんだろう?

ところが…。

娘さん:「ねぇ、お父さん。商店街が動画で紹介されてるよ」

そう、娘さんに言われて、はじめてみた動画。
そこに写っていたのは…。


外国人男性:「これは、いくらですか?」

魚屋さん:「なんだ!しょうがねーな〜。
それはイクラじゃなくて、マグロだよ、兄ちゃん!」

魚屋さん:「は〜い、300万円のおかえし〜」


外国の人と楽しそうに会話している魚屋さん。

娘さん:「『笑顔が溢れるトラディショナルな商店街』だってさ〜。
この人、インフルエンサーみたいだし、これからもっと外国のお客さんが増えるかもしれないよ。」

あは! 保さん、嬉しいね。

英語が話せなくても、笑顔が世界の共通語。
“おもてなし”の気持ちは、伝わっているんだね。

ボクら乳酸菌も、みんなを笑顔にする世界共通の菌なんだ。
おなかの活性化は、ボクらに任せてね!

じゃあ、また、日曜のお昼に!