語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2019年08月04日(日)

親の心子知らず

ボクの宿主は41歳。小学生の麻衣ちゃんのパパさんです。

麻衣ちゃん:「やーだー。キャンプなんて、虫がでる〜」

麻衣ちゃんは、今日から夏休みのサマーキャンプ。
でも、朝からぐずってパパさんをてこずらせています。

パパさん:「麻衣は都会っ子だなぁ〜。一寸の虫にも五分の魂。
虫から教わることもいっぱいあるんだぞ」

自然に触れて、感性を磨いてほしい。
そう願って、サマーキャンプに送り出すんだよね。

麻衣ちゃん:「いってきま〜す」

観念して、渋々でかける麻衣ちゃん。

とりあえずパパさん、一安心だね。

ところが、キャンプから戻った麻衣ちゃんの写真を見ると…。

パパさん:「あれ? 麻衣ちゃん、この子だれ?」

気になる男の子を発見!
麻衣ちゃんの隣に必ず映ってる。

すると…。

麻衣ちゃん:「将生くん。すっごくカッコイイでしょ。
麻衣ね、将生くんと付き合うことになったんだ!」

パパさん:「えーーー!」

あは! 衝撃の告白!

パパさん:「ま、麻衣。何、言ってるんだよ。
まだ小学3年生じゃないか!
あー、サマーキャンプなんて行かせるんじゃなかった!
まさか、麻衣に“悪い虫”がつくなんて〜」

あは! パパさん、そんなにメゲないで。
新しいお友達ができただけだよ。

人生には友達や仲間が大切なんだからさ!

ボクら乳酸菌も仲間がいるから頑張れるんだ!
悪い虫、じゃなかった、悪い菌から、みんなを守るよ!

じゃあ、また、日曜のお昼に!