ボクの宿主は77歳の男性。
歩く姿が、なんだか寂しそうな森田さんです。
たった今、運転免許証を自主返納してきたんだよね。
車も、運転も、大好き。
まだまだ、と思っていたけれど…。
森田さん:「あぁ・・・」
おウチの車庫で、車にキズ。
そろそろ潮時だと思ったんだよね。
でも…。
車なら10分の道のりも、バスだと30分以上。
車内も混んでいるし、やっぱり不便だよね〜。
ところが…。
女子中学生:「ここ、どうぞ。」
近所の子と偶然乗り合わせて、思いがけず席を譲ってもらえた森田さん。
しかも…。
森田さん:「その本、太宰治?」
女子中学生:「あぁ、今、ハマってるんです。太宰。
学校でも、結構、流行ってるんですよ」
森田さん:「へー、それは知らなかったなぁ〜」
バスの中で、つかの間の世間話。
普段よりも会話が弾んで、楽しいね〜。
免許を返したら、不便なこともあるけれど、新しい時間と空間が生まれることもあるんだね。
森田さん:「久しぶりに太宰、読んでみようかなぁ」
あは! 森田さん、その調子!
せっかく生まれた時間と空間。楽しまなくっちゃ!
ボクら乳酸菌は、自主的に快適な空間づくりをしているよ!
おなかの中は、ボクらにお任せ!
じゃあ、また、日曜のお昼に!