語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2019年11月03日(日)

恋とイマジン

ボクの宿主は51歳。
子育ても一段落した聖子さんです。

一念発起して、今年から大好きな油絵を学んでいるんだけど、最近、ちょっぴりスランプです。

先生:「恋をしてみたらどうですか?」

アドバイスをくれるのは、先生。

先生:「ダリにはガラ、ジョン・レノンにはオノヨーコ。
絵画も音楽も、名作を残した芸術家には、創作の源になったミューズがいるものですよ。」

聖子さん:「それはそうですけどねぇ〜、先生〜、わたし、見た目は若いですけど、一応、結婚してるんです…」

あは! そうそう、そうだよね。

すると…。

先生:「だから、イマジンですよ。」

聖子さん:「えっ! イマジン?」

先生:「映画スターでもアイドルでも漫画の世界だっていいんです。
好きな人を見つけて、その人とデートをする。
そんなことを想像するだけで、作品が生き生きと輝き出すものですよ。」

聖子さん:「イマジンかぁ〜。うーーーん。誰にときめくかなぁ〜??」


聖子さん:「えっ、ウッソ?」

あは! 聖子さん、その反応は、もしかして?

聖子さん:「やっぱり、パパほどの男性はいないんだよな〜」

あぁ。ごちそうさま。
次回の作品は、きっとパパの肖像画だね。

でも、ボクら乳酸菌ほどの存在も、いないんじゃないかな。
みんなのおなかの守り神だよ!

じゃあ、また、日曜のお昼に!