語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2020年02月09日(日)

姉弟二人三脚の挑戦

ボクの宿主は、43歳のマサミさんです。

タケルさん:「はい、姉ちゃん、ニュージーランドみやげ!」

マサミさん:「え?タケル、また海外? 世界中、飛び回ってるね〜」

タケルさんは、獣医さん。
マサミさんの11歳年の離れた弟です。

でも、あの5年間を思うと、まさかこんな日がくるとは…。

実はタケルくん、小学生時代は活発な少年だったけれど、ある日を境に、5年間、まったくしゃべらなかったんだよね。

ずーっと心配で、しかたがなかったマサミさん。

ところが、ある日…。

タケルくん:「ボク、獣医になりたい!」

突然、飛び出した発言に、ビックリ!

器用でも、成績が特にいいわけでもない弟。
それでも、やりたいことを見つけて、勇気を出して話してくれた気持ち、すっごく嬉しかったんだよね。

それからと言うもの、マサミさんはタケルさんを全面サポート。
資料を集めたり、大学6年間、毎日お弁当を作って、励ましの言葉をかけたり。

マサミさん:「まさか、私がね〜」

あは! 人のために力を尽くすなんて、マサミさんにとっても初めてのこと。
ふたりで大きなチャレンジを乗り越えたね。

ボクら乳酸菌は、みんなのために力を尽くしているよ。
毎日が、健康への挑戦なんだ。

じゃあ、また、日曜のお昼に!