語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2020年03月08日(日)

誰かの希望に

ボクの宿主は、34歳のヤスシさんです。

久しぶりの休日、近くのショッピングセンターでお買い物中。
すると…。

30代女性:「献血は命のボランティアです!
ご協力をお願いします!」

ヤスシさん:「あ、献血かぁ〜」

30代女性:「献血は病気で苦しむ人の希望です。」

以前から献血に興味があったヤスシさん。
でも、一歩、踏み出す勇気が出ないんだよね〜。

ヤスシさん:「痛そうだし、時間もかかりそうだしなぁ〜」

あれれ、ヤスシさん。
今日は休日。時間はたっぷりあるんじゃない?

ヤスシさん:「そ、そうだよな。よし! 今日こそ、やってみるか!」

ヤスシさん:「すみません。献血、してみたいんですけど」

意を決して、献血ルームに入ったヤスシさん。
ついに一歩、踏み出したね。

あとは、問診、健康チェック、採血、休憩。

30代女性:「ありがとうございました。」

ヤスシさん:「あ、ど、どうも」

あれれ、思ったよりもスムーズでビックリ。
それに何より、人の役に立っていると思うと嬉しいね。

ヤスシさん:「なんだ、これなら、定期的にできそうだな。」

あは! ヤスシさんのあったかい気持ちは、多くの人を元気づける希望だね。

ボクら乳酸菌も、みんなの役に立ちたいな。
おなかの中で、一歩一歩、着実に活動するからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に!