語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2020年04月19日(日)

私だけの時間がくれるもの

ボクの宿主は、44歳の女性。
毎日忙しくて、お疲れ気味の成美さんです。

娘さん:「ママぁ〜、まだ〜?
早くしないと、学校遅れちゃうよ〜」

ウィークデーの朝は、朝食と娘さんのお弁当づくり。

上司:「これ、ひとつ、よろしく〜!」

会社では、プロジェクト・リーダーとして責任のあるお仕事。

今週も何とか乗り切った…、と思いきや…。

パパさん:「あ、もしもし、お袋。うん。わかった、言っとくよ」

パパさん:「ママ、お袋が一緒に食事しようって」

やっと迎えた休日は、お姑さん孝行。
気が休まる暇がないんだよね。

でも、今日は久しぶりにひとりきりの日曜日。
ベランダに椅子を出して、のんびりです。

ママでも奥さんでもお嫁さんでも、ましてや、プロジェクト・リーダーでもない時間。
はぁ〜、成美さんだけの時間。格別だね〜。

あれ? もう夕方だ。
そろそろ、パパと娘さんが帰ってくる頃だね。

娘さん:「ただいまー!」
パパさん:「ただいまー!」

あは! ほんの少し離れていただけなのに、懐かしい声。
私だけの時間が気づかせてくれるもの、それは、家族がいる幸せだね。

ボクら乳酸菌は、みんなに幸せを届けているよ。
忙しい時こそ、ボクたちのこと、思い出してほしいな。
じゃあ、また、日曜のお昼に!