ボクの宿主は、73歳、
孫のケイゴくんが気がかりな次郎さんです。
ケイゴくんはサッカー少年。
でも…、試合に勝ったことがなくて、自信をなくしているみたい。
ケイゴくん:「どうして、いつも負けちゃうんだろう?」
同級生から「弱小チーム!」って、からかわれるんだって。
かける言葉が見つからないね。
ところが…。
次郎さん:「お! もうすぐ端午の節句か」
突然、名案を思いついた次郎さん。
今夜は、ケイゴくんを誘ってお風呂に入ることに。
ケイゴくん:「えッ!! お風呂の中に長ネギが入ってるぅ〜」
次郎さん:「長ネギじゃないよ! 菖蒲っていう薬草だよ。
昔から菖蒲湯に入ると、邪気が払えるって言われていてね」
ケイゴくん:「じゃき…?」
次郎さん:「そう。ケイゴの場合は“また負けちゃうかも”っていう弱気が邪気なのかなぁ〜。
それに、菖蒲湯は“菖蒲”だけに、“勝負強くなる”ってさ」
でた! オヤジギャグ!
でも、昔からの風習、ケイゴくんにも信じてもらいたいね!
どう、ケイゴくん?
ケイゴくん:「よくわかんないけど、菖蒲湯ってポカポカだね〜」
あは! 次郎さんのあったかい気持ちは、届いたみたい。
次郎さん:「ほんと、いい湯加減だ〜」
ボクら乳酸菌は、小さくたって強いのさ!
弱小じゃなくて、細くて強い、細強チームなんだ!
じゃあ、また、日曜のお昼に!