語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2020年05月10日(日)

はじめてのカーネーション

ボクの宿主は、59歳。
わんぱくな男の子3人を、立派に育て上げた、紀代美さんです。

この春、長男のノボルさんが結婚。
新婚夫婦と一緒に暮らしはじめたばかりです。

お嫁さん(27歳):「あっ、お義母さん、わたしがやりますよ。」

お嫁さんは、とっても気のつく人。
手際もよくて、お料理もお掃除も完璧!
めちゃくちゃ、助かっちゃう!

でも…。

ノボルさん(29歳):「お、うまっ! これミツキが作ったの? さすがだね〜」

こんな風にノボルさんが奥さんを褒めていると、なんとなく、寂しい時も。
息子を持つ母の気持ちって、複雑なのかな。

ノボルさん:「それじゃ、食事も終わったことだし…」

ノボルさん:「お袋、はい、これ!」

お嫁さん:「お義母さん、ノボルさんを育ててくださってありがとうございます。」

えっ? な、なに、いきなり。

ノボルさん:「今日は母の日だろ。ミツキに言われてさぁ」

わぁ〜! 真っ赤なカーネーション!

3人も息子さんがいるけれど、母の日にカーネーションなんて、初めてだね〜。

紀代美さん、息子さんの結婚は、娘さんがひとり、増えるってことなんだね。

娘の母も、いいものなんじゃない?!

ボクら乳酸菌は、仲間が増えるの、大歓迎!
仲良く、みんなの健康を見守るのさ!

じゃあ、また、日曜のお昼に。