語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2020年06月14日(日)

久しぶりのラブレター

ボクの宿主は73歳。
夫婦でウォーキングが日課の信介さんです。

でも…。

雨の日はおやすみ…。
ちょっぴり退屈だな〜。

マリちゃん:「あ、ミキちゃんからだ♪」

孫のマリちゃんは、おうちにいても楽しそう。
友だちとオンラインで会話が弾んでるんだね。
すると…。

信介さん:「そうだ、手紙出してみようかな〜」

えっ? 手紙?

そっかー。信介さん世代は、SNSじゃなくて手紙だよね。
でも、いったい誰に書くのかな?

信介さん:「前略、節子さま。毎日、いかがお過ごしですか?」

えっ、節子さんって、信介さんの奥さんじゃない!
一緒に暮しているのに、手紙?

信介さん:「毎日、雨で退屈していると思うので、サプライズです。
SNSじゃなくてすみません。
でも昔はよく、手紙のやりとりをしたものだよね。」

あは! サプライズ・ラブレター!?
信介さんの退屈解消法は、おちゃめだね〜。
きっと、奥さんの退屈も吹き飛んじゃうよ!
今から奥さんの驚く顔が楽しみだなぁ〜。

ボクら乳酸菌は、みんなの元気な顔が見たくて、コツコツ活動しているよ。
おなかの中に居たって、退屈知らずなんだ!

じゃあ、また、日曜のお昼に!