語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2020年09月06日(日)

50歳からのモーニングルーティーン

ボクの宿主は50歳の悦子さんです。

朝5時。

慎吾さん:「あれ〜? こんなに早く、何してるの?」

寝ぼけた声は夫の慎吾さん。

悦子さん:「ん… 瞑想…」

慎吾さん:「瞑想?」

人生100年の時代。
悦子さんは、これからの50年は、丁寧に暮らしてみようと思ってるみたい。

悦子さん:「子供たちも一人暮らしを始めたし、私のモーニングルーティーンを確立しようと思って…」

慎吾さん:「モーニングルーティーンねぇ〜。で、どんな朝にしようと思ってるの?」

悦子さん:「ん〜、朝、起きたら、まずストレッチをして…
体がほどけてきたら、心を整えるために瞑想でしょ〜、それから歯を磨いて、お白湯を飲んで、ネコちゃんのエサを準備して、植木に水をあげて、晴れた日は庭で読書……」

あは! とっても優雅なモーニングルーティーン。
ね、慎吾さん!
あれ? 慎吾さんがいない。どこ行っちゃった?

慎吾さん:「ねーねー、ボクのストライプのシャツ知らない?」

悦子さん:「・・・」

慎吾さん:「ねー、おなかすいたー」

あは! 悦子さん、子供たちは独立したけど、まだ大きな子どもがいるみたいだよ〜。

悦子さん:「はぁ〜、前途多難だなぁ〜」

ボクら乳酸菌は、人生100年時代のみんなを応援するよ。
丁寧な暮らし、大歓迎さ!

じゃあ、また日曜のお昼に!