語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2020年10月18日(日)

身近な宇宙

ボクの宿主は8歳。
食いしん坊のトオルくんです。

トオルくん:「今日のおやつはなにかなぁ〜♪」

学校からの帰り道。
わくわくするこの時間がだ〜いすき。

あは! スキップも軽やかだね〜。

ところが!!

トオルくん:「え! さつまいも???」

なんと!! 今日のおやつは、ふかし芋。
ホットケーキやモンブランを期待していたのに…。

パパさん:「なに、贅沢言ってんだ!
ばぁーちゃんは、美味しそうに、食べてるじゃないか!」

パパさんはそういうけれど…
さつまいもって、昔のおやつって感じなんだよね。

すると…。

パパさん:「トオルは知らないかもしれないけど、さつまいもは、あのNASAも注目している未来の食べ物なんだぞ!」

トオルくん:「え! 未来の?」

パパさん:「そう。さつまいもは、やせた土地でも栽培しやすいし、栄養のバランスもいいから、将来、人間が宇宙で長期間生活するようになった時に、自給自足できる宇宙食として研究が進んでいるんだ!」

トオルくん:「宇宙食!! へー、さつまいもって、意外にすげーんだぁ〜」

パパさん:「そ、見た目はそこそこでも、中身は最先端!
まるで、パパみたいだよな〜」

あは! パパさんが自画自賛してる!

トオルくん:「ふーん。これが、宇宙の味かぁ〜。宇宙って、意外と身近なんだな」

ボクら乳酸菌も、宇宙での研究が進んでいるよ!
身近だけど、実は最先端なんだ!

じゃあ、また、日曜のお昼に!