語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2021年02月14日(日)

年の差フレンド

ボクの宿主は42歳。
受験生の息子くんが心配な、優子さんです。

おじさま「もしもし、優子さん。お元気ですか?」

電話の声は、以前、勤めていたデパートで、パートナーを組んでいたおじさま。

トシの差がふた回りもあって、優子さんのお父さんと同世代。
でも、とってもユニークで、なんでも相談できる仲。
仕事を辞めた今でも、時々、電話をくれるんだよね。

優子さん「実は…息子の勉強が捗ってなくて…」

会話はお互いの近況報告で、ほんの5分ほど。

そんなある日…。

優子さん「あれ? おじさまから、手紙…?」

へ〜、電話じゃないなんて珍しいね。

さっそく開けてみると、そこには、受験生の親の心構えが書かれた新聞記事と、おじさまからの短い手紙。

おじさま「空を見上げてね!」

あは! この間の電話で、優子さんが悩んでいるのを察して、送ってくれたんだぁ〜。
優子さん、癒されたね。うれしいね。
性別や年齢を超えたふたりの関係、ステキだなぁ〜。

優子さん「はぁ〜〜。私もこんな風に、そっと言葉をかけられる人になりたいなぁ〜」

ボクら乳酸菌も、みんなと素敵な絆を築きたいな。
毎日健康を見守っているからね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!