ボクの宿主は67歳の幸蔵さんです。
ポカポカ陽気の昼下がり。
孫の小学生、サラちゃんと将棋の対局中。
サラちゃん「おじいちゃん、まぁ〜だぁ〜」
幸蔵さん「んんんん…。 はぁ〜」
対局がはじまって、かれこれ1時間。
幸蔵さん、苦戦しているみたい。
幸蔵さん「いや、待てよ。桂馬を動かして…、あ、ダメだ!ダメだ!」
幸蔵さんがサラちゃんに将棋を教えたのは、ちょうど1年前。
おうち時間が増えて、退屈していたからだけど…
サラちゃん、随分、腕をあげたみたい。
幸蔵さん「やっぱり、一旦逃げて…と」
すると…。
サラちゃん「やった! はい、おじいちゃん、王手!」
幸蔵さん「えっ?! あ!!」
な、なんと! 幸蔵さん、痛恨の見落としが!
幸蔵さん「あぁぁ、おじいちゃんとしたことが…」
サラちゃんに初めて負けた幸蔵さん。あれ? でも、なんだか嬉しそう。
幸蔵さん「1年でずいぶん上達したもんだなぁ〜」
あは! 感慨深げ。
仕方なく増えたおうち時間だけど、思いがけないサラちゃんの成長が嬉しいんだね。
幸蔵さん「よし! もう1局!」
サラちゃん「いいよ〜!」
幸蔵さん「次は負けないぞー」
ボクら乳酸菌は、どんな時もみんなの成長を見守っているよ。
いつも、いつまでも。
じゃあ、また、日曜のお昼に!