ボクの宿主は28歳。
本日お誕生日のカエデさんです。
おしゃれして、タクミさんと待ち合わせ。
付き合って3年。今日あたり、プロポーズされちゃうかも。
カエデさん「海の見える公園かな? 夜景の素敵なレストランだったりして!」
今日はどこに連れて行ってくれるんだろうね。
あ、タクミさん、登場!
タクミさん「じゃぁ、行こうか!」
そう言って、到着したのは、動物園。
久しぶりの動物園は楽しいけれど…。
カエデさん「プロポーズには程遠い場所だなぁ〜」
そう思いながら、ニホンザルを眺めるカエデさん。
すると…。
カエデさん「あ、うちの両親みたい。
うちって、お母さんの白髪をお父さんが切ってあげてるんだけど、その様子がさぁ〜、まるで毛づくろいみたいなんだよね〜」
タクミさん「へー、そうなんだぁ〜。いいご両親じゃ〜ん。
ボクたちも、そんな風に歳を重ねられたらいいよね〜」
カエデさん「うん。……ん? それって…、もしかして…」
タクミさん「あ、うん。
“ともに白髪の生えるまで”よろしくってことなんだけど…」
カエデさん「えぇー、プロポーズぅ〜?」
あは! ロマンチックな場所じゃなかったけれど、正真正銘、プロポーズみたい!
よかったね、カエデさん。
カエデさん「こちらこそ、よろしくお願いします」
ボクら乳酸菌も、一生をともにするパートナー。
歳を重ねても、おなかの中から見守っているよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に!