語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2022年02月06日(日)

「すみません」より「ありがとう」

ボクの宿主は30歳の女性。
派遣社員の佐田さんです。

最近、職場の雰囲気がよくて、仕事がとってもはかどっているんだよね。
その理由は…。

男性社員「ナムさん、会議室にスマホ、忘れてたよ。はい、これ!」

ナムさん「あー、どうもありがとうございます!」

これこれ。ナムさんの「ありがとう」。

ナムさんは、最近、配属されてきた外国人の派遣社員。
日本語が上手なうえに、いつも心から感謝の気持ちを込めて「ありがとう」って言ってくれるんだよね。

エレベーターに慌てて駆け込んで来た時も、同僚の男性社員は…。

男性社員「あーー、すみませーん。乗りまーす。」「どうも、すみません、どうも…」

こんな感じだったのに、ナムさんは…。

ナムさん「乗りまーす」「どうもありがとうございます!」

なんだよね〜。
この「ありがとう」の言葉に、居合わせた佐田さんも周りの人もニッコリ。
なんだか気持ちがあったか〜くなったんだよね。

「すみません」より「ありがとう」のほうが感謝の気持ちが伝わるみたい。
「ありがとう」には、不思議な力が宿っているのかな?

ナムさん!
「ありがとう」の素晴らしさに気づかせてくれて、「本当にどうもありがとう!」

ボクら乳酸菌にも、不思議な力があるよ。
おなかの中から、みんなを元気にする力なんだ!

じゃあ、また、日曜のお昼に!