語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2022年03月13日(日)

気まぐれ弁当

ボクの宿主は41歳、会社員の周作さんです。

ランチタイム。
コンビニで手にとったのは、おにぎりとカップラーメン。
大好物なんだけど…。

周作さん「なんか毎日、かわり映えしないなぁ〜」

だよね。

周作さん「あーー、あんな弁当だっけど、懐かしいなぁ〜」

周作さんが思い出しているのは、高校生の頃、お母さんが毎日作ってくれていたお弁当。

周作くん(17歳)「わ! なんだよ! 白飯だけじゃん!」

周作さんのお母さんは、気分屋さん。
その日の気分で、お弁当を詰めるんだよね。
今日は、白いごはんだけと思わせておいて…。

周作くん(17歳)「あれ? なんだよ! ごはんの下におかず入ってんじゃん!」

ビックリ仰天のサプライズ弁当!

そうそう、ケンカした時は…。

周作くん(17歳)「エッ・・・」

思わず絶句の、トマトオンリー弁当。

周作くん(17歳)「くぅうううう〜。大っ嫌いなトマトばっか」

あは! この時は、まいったけど、おかげでトマトが食べられるようになったんだよね。

周作さん(現在)「あんな気まぐれ弁当でも、有り難かったなぁ〜」

そうそう、今となっては作ってくれたことに感謝だよね。

周作さん「お袋、元気かなぁ〜」

ボクら乳酸菌は、みんなのランチメニューが気になってるよ。
バランスよく食べてほしいな。
じゃあ、また、日曜のお昼に!