語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2022年04月10日(日)

ママのいる空間

ボクの宿主は37歳。
楽しそうにお料理をしているママさんです。

ママさん「♪♪♪〜 ♪♪♪〜」

この家は、念願のマイホーム。
リビングに、夫婦の寝室、子供部屋。
それに、リモートワーク専用の部屋まであるんだよね。

前のお家では、リビングが仕事部屋。

パパさん「はー、アイディアが浮かばないなぁ〜」

パパさんは仕事に集中できず、小学生の娘さんも…。

娘さん(小2)「私の成績が上がらないのは、子供部屋がないからなんじゃないかな〜」

なんて、言ってたんだよね。

念願だった、それぞれの空間。
ママさんも二人を気にせず、リビングでくつろげるね。

ところが、数日後のリビング。

パパさん「はい。どうも、お疲れ様でした。では、退出しまーす」

そこにいるのは、リモートワーク中のパパさんと、宿題をしている娘さん。

せっかく、それぞれの部屋があるのに、なんでまたリビングに?

パパさん「不思議とこっちのほうが落ち着くんだよね〜」

娘さん「ママが近くにいるほうが、わからないところ、すぐに聞けるしさ」

あは! 慣れない一人の空間よりも、ママさんがいるリビングの方が、居心地がいいみたい。
ママさんの存在は、二人にとってかけがえのないものなんだね。

ボクら乳酸菌も、おなかの中を整える、かけがえのない存在だよ。

じゃあ、また日曜のお昼に!