語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2022年06月05日(日)

循環型ファッション

ボクの宿主は40歳の幸代さんです。

衣替えをしていたら、急に、洋服の断捨離をしたくなったみたい。

幸代さん「もったいないけど、とっておいても着られないし…」

昔は似合っていた服も、年齢を重ねると、似合わなくなったり、サイズが合わなくなったり…。

それにしても、すごい量〜。

息子くん「それ全部捨てるつもり?」

驚いているのは、息子くん。

幸代さん「だって、フリマアプリで売るのも面倒だし、捨てるのが手っ取り早いもんね〜」

すると…。

息子くん「おかあさん、服1枚が作られるのに、どれだけ環境に負荷をかけてるか知ってる?
地球の温暖化に影響するCO2をたくさん排出しているし、水は浴槽11杯分も使われてるらしいよ」

幸代さん「浴槽11杯分?」

息子くん「原材料となる綿を育てるのにも、染色するのにも、水をいっぱい使うんだって」

息子くんは、課外授業で習ったばかり。詳しいねー。

幸代さん「うーん、気軽に捨てるなんて言えないね〜」

服を手放す時は、面倒がらずに、循環させる方法を考える。
それが、これからの時代のファッションなんだよ。

息子くん「それに、そのヘソだしの服って、今っぽくて意外に高く売れるかもよ〜」

幸代さん「えっ? そうなの?」

あは! 幸代さん、やる気になってきたんじゃない?!
流行だって循環しているんだね。

ボクら乳酸菌は、いつもおなかのことを考えているよ。
おなかの環境に、負荷をかけないようにね!

じゃあ、また、日曜のお昼に!