語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2022年06月12日(日)

おじいちゃんの5G

ボクの宿主は80歳の修造さんです。

修造さん「どうすっかなぁ〜」

携帯電話の買い替え時期なんだけど、スマホに乗り換えるか、悩んでいるんだよね。

涼子ちゃん「どうせ、数年後におじいちゃんのガラケーは使えなくなるんだから、今から乗り換えればいいじゃん!」

孫の涼子ちゃんはそう言うけれど、「年寄りの冷や水」って言われそうでね〜。

涼子ちゃん「年寄りの冷や水?」

修造さん「あぁ、“年寄りが若い者の真似をしても、ろくなことがない”っていうことわざだよ。
スマホが使いこなせるかどうか、心配でな」

その気持ち、なんとなく分かる気もするけれど…。

涼子ちゃん「おじいちゃん、だいじょうぶだよ。
今のスマホは5G(ふぁいぶじー)なんだから。」

修造さん「5G(ふぁいぶじー)?」

涼子ちゃん「5Gの“じい”はおじいちゃんの“じい”だよ。
おじいちゃんだって5分あればマスターできるって!
それに、スマホにすれば、私とのテレビ電話も簡単にできるようになるしさ」

本当は、5世代目の通信システムっていう意味なんだけど…。

修造さん「まぁ、難しいことはようわからんけど、涼子ちゃんとテレビ電話ができるなら、挑戦してみるかなぁ〜」

あは! 孫の言葉は心に火をつけてくれるものだね。

涼子ちゃん「おじいちゃん、SNSやったらバズるかもよ!」

修造さん「SNS? バズる? 一から全部、涼子ちゃんに教えてもらうか」

ボクら乳酸菌は、挑戦する気持ちを応援するよ。
世代を超えて、見守っているからね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!