語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年05月06日(日)

子どもの日の次の日

ボクの宿ぬしは、65歳の女性です。

ああ、楽しみ! 今日は、孫のワタルくんがやってきます。
この春から幼稚園の年長さん。
お正月には、おせち料理、おいしそうに食べてくれたなぁ。

ピンポーン

あ、来た来た! …んまぁ、大きくなって!
あれれ? でも、ワタルくん、パパとママの後ろに…。
こんなに恥ずかしがり屋さんだった?

ベランダの小さな鯉のぼりを見せても、
折り紙でカブトを折って見せても、なかなかツレないワタルくん…。
柏餅も作ったんだけど…、これもダメかな…?
小さなお口でほおばると…。「おばあちゃん、おいしい〜!」

え〜!意外! 味噌あんの柏餅が好きなの?!
でも、いい笑顔! きっと、久しぶりだから照れてたんだね。
よかった。 いつものワタルくんだ。
おばあちゃんも大好きよ…、味噌あんの柏餅。

ねえ、柏って、新芽が育つまで、古い葉っぱを落とさないんでしょ?
大きくなっていくワタルくんを、元気に見守っていかなくっちゃ。
ボクら乳酸菌も、おなかの元気と健康、見守っていくからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。