語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年01月22日(日)

スケートリンク

ボクの宿ぬしは、16歳の男子です。
彼、生まれて初めて、彼女ができました。
今日は、3回目のデート。
そろそろ、手、つなぎたいね!
でも、なかなかタイミングが…。

今日のデートは、横浜。
元町でショッピングして、中華街で肉まんを頬張って…。
お、今日の彼、エスコートにも慣れてきた感じ! いいぞ!
ねぇ、次はどこに行くの?

向かった先は、赤レンガ倉庫。

冬はここ、スケートリンクになるんだぁ!
あっ!これなら、彼女が転んだとき、手をつなげるかも!
なんかボクも、ドキドキしてきちゃったぁ!
と、思ったら…。

ええ〜、彼女、スケートうま過ぎ!

後ろ向きに滑ったり、くるくる回ったり!
こ、こっちも、いいところ、見せなくっちゃ!
と、ハリきったはいいけれど…。

うわぁ!

おなかのなかまで大揺れするほど、転んじゃった!
いてててて…。
と、そのとき、目の前に彼女の手が…。
あーあ、逆に助けられちゃった。
でも、これで、初めて手をつないだときのこと、一生忘れないね。

ボクら乳酸菌も、いつもキミのおなかに、手を差し伸べているからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。