ボクの宿ぬしは、28歳の女性です。
絵を描くことが趣味の、少し年上の男性とお付き合いをしています。
彼女のことを、よく描きます。
彼の描く彼女は、とても可愛いです。
ボクらのことも、描いておくれよ〜!
おなかのなかで、ボクら乳酸菌が焼きもちを焼くくらい、彼の描く彼女の笑顔は、素敵なんです。
昼下がりの公園。
いま、彼が描いているのは、え?手だけ?
彼女の手だけを描いています。
ボクらの大好きな笑顔は、どうしちゃったの〜!
まあ、彼女は手も綺麗なんだけどね。
ボクら乳酸菌のがんばりがありますから。
指輪とかアクセサリーはしない人だけど、魅力的な手。指。
…おや、彼の手が止まりました。完成かな?
完成した、その絵は、あれ? 指輪をはめた手。
…あ、これ、ひょっとして…
泣いたら、スケッチブックが滲んじゃうよ〜!
彼が、ポケットから、本物の指輪を出しました。
彼女の指に、はめました。
絵とおんなじになった〜!
まったく言葉のないプロポーズ。
そんなのもあるんだぁ!
ボクらは、ライスシャワーならぬ、乳酸菌シャワーで、おなかのなかで、派手にお祝いするよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に。