語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2011年11月27日(日)

少女サッカー

ボクの宿ぬしは、8歳の女の子です。
最近、地元のサッカークラブに入りました。
目指すのは、もちろん、なでしこです!

ああ〜、試合に出たい!

…でも、彼女はチームに入ったばかり。
レギュラーになれるわけがありません。
でも、試合が始まると、ベンチで、ありったけの声で応援します。

「いけー!それー!シュート!」

ぼくら乳酸菌もおなかのなかで、一緒に応援です。
「そこだー!入れちゃえー!ナイスカットー!」

いつも試合が終わる頃には、声が枯れています。
そんな彼女が…
昨日の試合で、なんと!最も活躍した選手に贈られる、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれました!

やったー!
試合に出てないのにおかしいだろ?って?
そんなことありませんよ!
監督さんはこう言ってくれましたよ。

「みんなで戦うのがサッカーです!」

ということは、ボクら乳酸菌が、マン・オブ・ザ・マッチになる日も、きっと近いぞ!

おなかのなかで、百兆個のチカラを合わせて、彼女の初試合の準備、ひそかに始めてますから。
じゃあ、また、日曜のお昼に。