語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年10月21日(日)

彼女の誕生日に

ボクの宿ぬしは、26歳の男性です。
彼、付き合って3年目の彼女と、二人暮らし。
今年も来ました、彼女の誕生日!

普段、料理なんてしないけれど、今年はなんと、
彼女のために、パンを焼いてサプライズ!
料理本とスマホで、情報収集をして…。

なるほど…生イーストを入れて発酵させれば、
生地がふっくらするのか…。
生イーストには、ボクら乳酸菌の仲間もいるよ!
みんな、彼のために頑張って!

生地ができたら、秋らしく、もみじの形にして…。
焼き上げれば…完成!
さあ、このパンたちを、彼女に!
…すると…

女性「うわぁ〜!これぜんぶ、浩二が焼いたの?!」
ねえ、見て!彼女の驚きよう!

女性「このカタチ…野球のグローブだ!浩二らしい!」
あ、イヤ…それ、もみじなんだけど…。

女性:「あ!これも…」
あ、それは…テキトーに…。

女性:「ハート型なんて…こぉ〜〜じ〜〜!」
抱きつく彼女。

おいおい!ちょっと!
…ともあれ、彼女、喜んでいるみたい。
ふぅ〜、よかったね!

ボクら乳酸菌も、キミの幸せな顔を見られるように、
おなかのなかで、がんばるからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。