語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2012年11月04日(日)

3年4組のお化け屋敷

ボクの宿ぬしは、17歳の女の子です。
高校の文化祭。
噂によると、3年4組のお化け屋敷が、相当コワイとか。

彼女、お化け屋敷は大のニガテ!
でも、友達に付き合わされ…。
なになに、「3年4組 呪われた女生徒のいる教室」…。
ええ〜!ムリ!!

でも、友達はそそくさと先に…、ちょっと、待って〜!
中は、暗〜いトンネル…。
う〜…ボクらまでドキドキしてきちゃう…。
もう、勇気を出して行くしかないよ!

すると…、うわぁ!…いる!いたよ!
教室の隅に、髪の長〜い女生徒が、うつむいて…。
こ、これ、ちょっと…ムリ!!
見て!女生徒が顔を!
うあああ! この顔…怖すぎ!! やり過ぎでしょ!!

…ん?…でも、あ!あの目の下のホクロ!
ひょっとして、バレー部の…
「さなえ先輩?」

…あ!恨めしそうな表情が一転、
さわやかな笑顔に!
「先輩、この怖さ、文化祭レベルじゃないです…」
でも、最後は笑えたね。

ボクら乳酸菌も、がんばっておなかまで辿り着いて、
キミを笑顔にするからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。