語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年02月10日(日)

本命チョコ

ボクの宿ぬしは、14歳の女の子、美雪ちゃん。
今年も、もうすぐ、バレンタイン。
恥ずかしがり屋の美雪ちゃん。
去年は結局、手作りの本命チョコは、渡せないまま…。

美雪ちゃん「今年は絶対、渡すもんね!」
丸、星、ハート型…。
おぉ〜、ボクら乳酸菌の仲間みたいに、カタチもイロイロ!
でも、いざ、渡す場面をイメージすると…。
…放課後、目の前には、高木くん…、あぁ、やっぱり勇気が…。
…と、そこに…。

お母さん「あら〜、気合入ってるわね、誰に渡すのかな〜?」
…と、お母さん。
美雪ちゃん「ねぇ、お母さんも、本命チョコ、渡したことある?」
お母さん「もちろん。」
美雪ちゃん「ドキドキした?」
お母さん「うん、でもね…」
美雪ちゃん「ん…?」

お母さん「想いの込もったチョコの味は、ずっと残ってるって。」
…って、それ、誰の意見?
お母さん「あなたの、お父さんよ。」
…ねえ、美雪ちゃん。
あとは、勇気だけかも!

美雪ちゃん「うん! 今のドキドキ、私もずっと、忘れない!」
ほっぺもとろけるようなチョコに、胸いっぱいの愛を込めて、渡してみよう!
ボクら乳酸菌も、おなかの中から、全力で応援するからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。