語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年03月10日(日)

待ち望んだプレゼント

ボクの宿ぬしは、28歳の女性です。
東京で暮らす、彼女。
大阪に住む、遠距離恋愛中の彼氏が、
バレンタインのお返しを…と、彼女のマンションに。

彼氏「麻里ちゃん、久しぶり!」
宿主「ダイキくん!」
会えないときも、メールや電話で絆を深めてきたふたり…。
やっぱり、会うのがイチバンだね!

そして、彼、彼女へ…。
彼氏「はい、これ!」
宿主「えー!なになに?」
宿主「わぁ〜!かわいい!トートバッグ!」


彼氏「気に入ってくれた?」
宿主「うん! じゃあ、今度は、わたしがこれを持って、大阪行くね。」
彼氏「あ…ああ…、でも…。来なくていいかも…」
宿主「え?」
ちょっと!どういうこと?!

彼氏「実はさ…」
ちょっと、なになに…?!
彼氏「実は…、転勤が決まったんだ! 東京に!」
ええ!東京に!?
彼氏「麻里ちゃん…そのバッグ持って、たくさん出かけよう!」

あ、彼女…、うっすら、涙…。
ちょっと早いけど、最高のホワイト・デーだね。
ボクら乳酸菌も、キミのいちばん近くで、
健康と幸せを、見守るからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。