語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年05月19日(日)

ホンモノでも

ボクの宿ぬしは、35歳の男性です。
福岡に単身赴任の彼。
今日は、ひと月に1度、ウチに帰る日。

家が近づいてくると、自然と早足に…。
奥さんと、1歳の娘、愛ちゃんが待ってるんだもんね!
いつもは、携帯のテレビ電話でのやりとり。
愛ちゃん、パパのこと、ちゃんとわかるかな…?

宿主:「ただいま〜!」
奥さん:「あ〜!おかえり〜!」
よかった、二人とも、元気!
奥さんと愛ちゃんのおなかも、ボクら乳酸菌が、ちゃーんと守っているんだもんね!

よし、早速、愛ちゃんを抱っこ!と…。
ああ〜!泣き出しちゃった!どうしよう?
奥さん:「ねぇ、ほら!いつもみたいに、テレビ電話でやってみる?!」
宿主:「おぉ、そうか…。」
「いないいない、バア〜!」

…ああ、愛ちゃん、笑った!
それじゃあ、ホンモノでも…。
宿主:「いないいない、バア〜!」
…ああ〜!見て!愛ちゃん、笑ってる!

笑顔も、ホンモノがいちばん。
ひと月分、たっぷり笑わせようね。

ボクら乳酸菌も、おなかのなかから、みんなを笑顔にするよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に。