語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年08月11日(日)

いつかの夏空

ボクの宿ぬしは、14歳の女子中学生、加代ちゃん。
今日は、バレーボール部の仲間と、電車に揺られて、海へ。

夏休み明けに転校する、加代ちゃん。
もうすぐ、この仲間ともお別れ…。
…と、仲良しのハナちゃんが…。

ハナちゃん:「ねえ!みんなでやろーよー!」
海、砂浜、スイカといえば…
ハナちゃん:「はい、トップバッターは、加代!」
宿主:「ええ?!」
やっぱり、スイカ割り!

「右!」「左!」
宿主:「え?右?!…左?!」
砂浜でオロオロする、加代ちゃん…。

宿主:「よし…じゃあ、この辺で…えいっ!!」
ああ〜!大ハズレ!
…しかも、見て!
いつの間にか、スイカが…、バレーボールに?!
そこには…。

女子1:「加代ちゃん、今までありがとう!」
女子2:「加代先輩のド根性、惚れました!」
ハナちゃん:「加代、離れても、ずっといっしょだよ。」
バレー部全員のコメントが…。

宿主:「みんな…」
見上げれば、青い空に、バレーボール…。
外練習で汗を流した、あの夏空と、おんなじ景色。

宿主:「みんな…。ありがとう…。」
うん。どこにいても、つながっているよ。
ボクらも、おなかのなかから、キミの健康を見守っているからね。

じゃあ、また、日曜のお昼に。