語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2013年11月17日(日)

寝顔じゃなくて

ボクの宿ぬしは、40歳の男性です。
彼、最近、残業続き。
帰りは、ほとんど、終電ギリギリ。
でも、大きなプレゼンの前は、たいてい、こんな感じだもんね。

データを整理して、打ち合わせに、資料作り…。
部下のみんなも、がんばっているし…。
よし、今日もやるか!
…と、栄養ドリンクを手にしたところで…。

吉田さん(女性):「課長、今日くらいは、早く帰ってくださいね。」
宿主:「え?」
声を掛けてきたのは、部下の吉田さん…。
吉田さん:「打ち合わせも終わったし、大丈夫ですから。」
でも、プロジェクト・リーダーが帰るわけには、いかないよね。
すると…。

吉田さん:「みんなで話したんです。今日は、寝顔じゃダメだよねって。」
宿主:「…へ?寝顔?」
吉田さん:「今日、息子さんの誕生日ですよね!早く帰って、寝顔じゃない息子さんに、笑いかけてあげてください。」

一歳になる、息子の俊くん…。
みんな、誕生日を覚えていてくれたんだね。

宿主:「ありがとう。じゃあ、みんなの優しさに甘えて…。」
吉田さん:「あ、課長!…この栄養ドリンク、頂いちゃいますね。」
…ふふ、いい部下を持ったね!

ボクら乳酸菌も、頼れる部下のみんなみたいに、おなかの健康を、見守っていくからね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。