語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2014年03月23日(日)

ぼたもちの味

ボクの宿ぬしは、37歳の男性です。
彼、家族で、お彼岸のお墓参り。

パンパン!

5歳の息子、優人くんも、ちゃんと手を合わせられたね。
帰りに、みんなで実家に立ち寄ると…
出てきたのは、手作りのぼたもち。
優人くん:「わぁ、おばあちゃん、いただきま〜す!」
パパのお母さんのぼたもちに、優人くんも大喜び!

宿主:「そういえば、パパが子どもの頃は、パパのおばあちゃんが作ってくれたなぁ…」
おかわりすると、よく微笑んでいた、おばあちゃん。
あの味がきっかけで、パパ、今でも、ぼたもちが大好きなんだよね。
すると…。

優人くん:「ねえ!もうひとつ、おかわり!」
あれれ?優人くんも?!
でも、たしかに…。
パパのお母さんのぼたもち、パパのおばあちゃんのと、同じ味だね。

ねえ、見て。
優人君に微笑みかける顔も、あの頃の、おばあちゃんみたい。
代々続く、ぼたもち。
続いていく、家族。

ボクらも、ずっとずっと、家族のおなかを、見守っていくよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に。