語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2014年05月04日(日)

五月人形みたいに

ボクの宿ぬしは、42歳の男性です。
ゴールデンウィーク真っ只中。
今日は夫婦で、少年野球の試合観戦。

息子の勝也くんは、キャッチャー。
試合は、0対0でむかえた最終回、7回裏…。
カキーン!
相手のライトフライに、 3塁ランナーが、タッチアップ!
見て!勝也くん、ライトからの返球に、ランナーとクロスプレイ!
ああ!でも…。
ボールを落として、判定はセーフ。
ああ、サヨナラでゲームセット…。負けちゃったね。

帰り道…。
悔しそうにキャッチャーミットを見つめる、勝也くん…。
あれ? ねえ…。
そのミット、いつの間にそんなボロボロに?

勝也くん:「今日は、やっぱり勝ちたかったな…」
そのミットがピカピカだった頃は、シャイで、練習中、声も出せなかったのに…。
マスクを着けた、キャッチャー姿の勝也くん、兜を着けた五月人形みたいに、たくましくなったね。

宿主:「勝也、新しいキャッチャーミット、見に行くか?」
勝也くん:「え?ホント!?」
宿主:「しっかりした守備には、ちゃんとした道具がなくちゃな。」

ボクらも、おなかのなかの健康を、しっかり守っていくよ。
じゃあ、また、日曜のお昼に。