語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2014年05月18日(日)

看護師の悩み

ボクの宿ぬしは、22歳の女性です。
彼女、病院に勤める、看護師さん。
この春、看護師になったばかりで…。

宿主:「すいません。はい。わかりました。」
今日も先輩に、いろいろと指導されて…。
職場の厳しさに、彼女…。
宿主:「わたし、看護師に向いてないのかな…」
ああ…、ねえ、元気を出して!
ほら、気を取り直して、患者さんの血圧、計りに行こ。

501号室の村田さんは、かなりのおしゃべり好き。
血圧を計っていると、いつものように…。
村田さん:「ねえ、ウチの娘、4月から社会人になったんだけどね…」
村田さんの娘さん、自分と同世代なんだね。
村田さん:「営業回りで断られてばっかりで、人の役に立ってるのかなって…。そんな話ばっかり。」
ああ、これも自分と同じ…。

宿主:「それ、わたしもです。みんなの役に立ってるのかなって…」
すると…。
村田さん:「何言ってるの。私、あなたから、毎日元気をもらっているのよ。」
宿主:「え?」
村田さん:「いつも、一生懸命、面倒みてくれてるじゃない。」

ねぇ…、今はとにかく、がむしゃらでいいのかも。
ボクらも、一生懸命なキミに、おなかのなかから、元気を送るよ。

じゃあ、また、日曜のお昼に。