語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2014年08月03日(日)

おばあちゃんのハンバーグ

ボクの宿ぬしは、9歳の女の子、彩ちゃんです。
夏休み、ママの田舎へ。
初めて一人でお泊まり。
おじいちゃんとおばあちゃんの家は、海のすぐ近く。

楽しみにしていた、磯遊び。
二人に手を引かれて、海へ。
潮溜まりには、ゆらゆらと揺れるクラゲやイソギンチャク、せかせかと動くヤドカリに…、
見て!こんな所に、カニさんも!

抜けるような青空…、遠くには、宇宙船みたいな入道雲。
…ずっとずっと、遊んでいたいね。
思いっきり遊んだ後は、夕ごはん。

プルルル…
…と、ママから電話が…。
お母さん:「彩、ちゃんといい子にしてる?」
宿主:「うん、大丈夫だよ…」
あれれ?彩ちゃん、元気ない…。
ママの声を聞いて、寂しくなっちゃった?

おじいちゃん:「ほれ、彩ちゃん。おばあちゃん特製のハンバーグだよ。」
あ、おじいちゃん。
ねえねえ、ほら、ここは、元気出して、一口…。
宿主:「うわぁ…、おばあちゃんのハンバーグ、ママのと同じ味!」
よかった。
大好きなハンバーグで、元気回復。

おなかの元気も、ボクらに任せておいてね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。