ボクの宿ぬしは、38歳の女性です。
板前:「らっしゃーい!」
彼女、家族3人で、お寿司屋さんへ。
息子のワタルくん、回らないお寿司は、初めて。
すると…。
ワタル:「ねえ、アレなに?」
父:「あ、ああ、ウニだよ。美味しいぞ…」
ワタル:「お父さん、アワビって、どれ?」
父:「アワビは…ええと、あれだったかな…」
ワタル:「大トロって、大きい?」
父:「いや、大きくはないけど…」
ワタルくんのネタ選びに、ヒヤヒヤの、パパ。
父:「ごちそうさま!」
ああ…かなり奮発しちゃったけど、たっぷり味わって、お会計。と…。
あれ?ワタルくん、自分のバッグから、巾着袋に入ったお小遣いを…。
宿主:「ワタル、なんでそんなの持って来たの?!」
ワタル:「お寿司は高いって、お母さんが言ってたから。」
宿主:「いーからいーから!」
ワタル:「でも…今日、お仕事してる人に、ありがとうする日でしょ。」
すると…。
父:「ワタル…」
…あれれ?パパ、ちょっと涙ぐんでる?
ねえ、将来、肩を並べてお寿司…なんて、いいんじゃない?
ワタルくん、そのときは、おごりでね。
毎日働くおなかにも、感謝を忘れず、ボクら乳酸菌で、いたわってね。
じゃあ、また、日曜のお昼に。