語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2015年06月14日(日)

小川の流れ星

ボクの宿ぬしは 5歳の女の子、ゆいちゃんです。

幼稚園で“きらきら星”の童謡を教わってから、お星さまが大好き!
日が暮れると、空を見上げて歌ってる。

宿主:「♪きらきらひかる おそらのほしよまばたきしては みんなをみてるきらきらひかる おそらのほしよ」
でもね、6月の星は、雲の後ろに隠れてばかり。
ちょっぴり、つまらないんだよね。

そんな、ある日。

パパ:「ゆい! 今日はホタルを見に行こうか。」
宿主:「うん!」
そう言って、パパが連れて来てくれたのは、小川が流れるホタルの里。
日が暮れて、辺りが暗くなると…。
パパ:「あの草の中でピカピカ光ってるのが、ホタルだよ」
宿主:「うわぁ〜、キレイ〜」
しばらくすると、光の粒は、どんどん増えて、あっちにフワフワ、こっちにフワフワ…。
宿主:「パパ! 流れ星!」
パパ:「えっーー?」
ゆいちゃんの視線の先には、尾をひいてフワフワ舞い上がる、ひとつぶの光。
夜空の中で輝いてる!
ゆいちゃんには、ホタルの光が、流れ星に見えたのかな。
それに、ゆいちゃん、笑顔もピッカピカだよ。
キラキラ光る星には、みんなを笑顔にする力があるんだね。

ぼくら乳酸菌もスター級の善玉菌。
おなかの中からみんなをピカピカの笑顔にしていくからね。

じゃぁ、また、日曜のお昼に。