Yakult presents 小さな小さな物語

毎週日曜12:25〜12:30聴いてね。

乳酸菌が語るちょっといい話だよ。語り手 乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。乳酸菌は今日も人と生きている。ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、人間や動物の体に宿り、日々活動しています。そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。時には励ましたり…おなかの中から
語りかけるストーリィをお楽しみください。

物語

2024年03月24日(日)

桜の小枝

ボクの宿主は19歳、パティシエを目指している、希ちゃんです。

修行の毎日は単調で、今日は気分転換。
草木染めの体験バスツアーに参加しているよ。

職人さん「ようこそ、いらっしゃいました」

山あいにある草木染め工房の職人さん。

職人さん「今日はみなさんに、“桜染め”を体験してもらいます」

希ちゃん「へ〜、桜染めかぁ〜。
お菓子もこの時期は、桜をよく使うもんね〜。
でも、このあたりは、まだ桜が咲いていないみたいだけど…」

心の中で、そう思っていると…。

職人さん「今日の主役は、こちら、桜の小枝です!
桜染めには、花ではなく小枝を使うんです」

希ちゃん「え〜、そうなのぉ?」

職人さん「これを煮出していくと、キレイな桜色が現れるんですよ。
桜は美しく咲くために、冬の間、少しずつ、枝の中に色をたくわえているんです」

へ〜、知らなかったね、希ちゃん。

希ちゃん「パティシエとして花を咲かせるには、私も技術をたくわえないと、ってことかなぁ」

あは!
希ちゃんの頭の中は、いつだって夢のことでいっぱいなんだね。
ボク、感心しちゃうよ。

番組は来週で最終回だけど、ボクら乳酸菌は、夢に向かって頑張る希ちゃんを応援しているよ。
もちろん、これからもずっとね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!
 

プレゼント&メッセージ

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