読み活
2015.04.07
「わたしが愛してやまないものは、ごはんの本です」
アポロンシュミ活、火曜日の”読み活”！
「ごはんの本を愛してやまない、関口靖彦です。」
アポロンではもうお馴染みです。本とコミックの情報誌「ダ・ヴィンチ」編集長の関口靖彦さん。早速そのお話をききたいところなんですが、こんな質問から。
Q.一ヶ月に、何冊本を読みますか？
「仕事と趣味を合わせてなんですけど、20冊ちょっと位といった感じですね。本の収納は、本当に困りものなんですけど、隙間があると全部本が入っていくんですよね。だから、会社でもそれぞれ割り当てられたロッカーにはビッシリ本で埋まり、いっぱいだからといってロッカーを新たに増やしてもらうとまた埋まり。引っ越しで減らさなきゃいけないとなると、減らすんですけど、結局置ける場所の広さ、常に満杯にしてあるという感じですね。」
Q.そんなたくさんの本の中でも、関口さんが特に好きなジャンルは？
「ジャンルでいうと、食べ物とかお酒が出てくるものが好きで。元々呑兵衛だからというのもあるんですけど、小説でもエッセイでも漫画でも、所謂料理書、レシピ本以外でも料理についての本って本当に沢山出ていて、別に食べ物だけの話をしている本でなくても、ストーリーの中で食事のシーンが出てきて、それが凄く印象的な物とかもありますし。そういうのを読むのが凄く好きですね。」
Q.「料理やお酒が出てくる美味しい本」の中で、最初に思い浮かぶのは？
「内田百��(けん)の「御馳走貼」という本があります。この内田百�里箸い�人は、元々は造り酒屋の息子で、凄く裕福な家庭に育ったんですが、その造り酒屋が傾いて、自分は東京へ出てきて、大学の先生になって。でも何らかの事情で大学を辞めなければならなくなって、物書きになるんですけど、元が金持ちで金遣いがスゴくて借金生活に入るんですね。何も無いような状態でガスも止まったりするんだけど、炭で厚揚げや油揚げを焼いて日本酒を飲むというようなちょっとした美味しい描写がたくさんあるんです。」
Q.私のような30代の女性にお薦めの本はありますか？
「河出書房新社から出ているその名も「おいしい文藝」というシリーズ。色々な作家さんの短いエッセイ等を集めた本なんですが、「ぐつぐつ、お鍋」という本と、「つやつや、ごはん」という本と、それから「ぷくぷく、お肉」という3冊。お肉、ごはん、鍋、って、皆が美味しかったという思い出のある食べ物だと思うんですね。そこを作家さん達のそれぞれの経験で綴ってあるので、自分の食べ物を巡る記憶や感情をくすぐられるという。それが食べ物の本の楽しさだと思います。」
「それぞれの作家さんの個性や時代性みたいな物も出てきますし、バラエティ豊かに楽しめると思います。折り詰めみたいな感じで。で、この中で好きな作家さんを見つけられれば、そこから単独のエッセイ集とか小説に進んでいくということも出来ますし、タイトルの「おいしい文藝」への入り口になる本じゃないかなと思いますね。好きな作家さんが何人も見つけられるんじゃないかと思います。」
誰もが興味ある「食べ物」から読書の世界へ・・・。確かにすんなり入れそう！
「ごはんの本を愛してやまない、関口靖彦です。」
アポロンではもうお馴染みです。本とコミックの情報誌「ダ・ヴィンチ」編集長の関口靖彦さん。早速そのお話をききたいところなんですが、こんな質問から。
Q.一ヶ月に、何冊本を読みますか？
「仕事と趣味を合わせてなんですけど、20冊ちょっと位といった感じですね。本の収納は、本当に困りものなんですけど、隙間があると全部本が入っていくんですよね。だから、会社でもそれぞれ割り当てられたロッカーにはビッシリ本で埋まり、いっぱいだからといってロッカーを新たに増やしてもらうとまた埋まり。引っ越しで減らさなきゃいけないとなると、減らすんですけど、結局置ける場所の広さ、常に満杯にしてあるという感じですね。」
Q.そんなたくさんの本の中でも、関口さんが特に好きなジャンルは？
「ジャンルでいうと、食べ物とかお酒が出てくるものが好きで。元々呑兵衛だからというのもあるんですけど、小説でもエッセイでも漫画でも、所謂料理書、レシピ本以外でも料理についての本って本当に沢山出ていて、別に食べ物だけの話をしている本でなくても、ストーリーの中で食事のシーンが出てきて、それが凄く印象的な物とかもありますし。そういうのを読むのが凄く好きですね。」
Q.「料理やお酒が出てくる美味しい本」の中で、最初に思い浮かぶのは？
「内田百��(けん)の「御馳走貼」という本があります。この内田百�里箸い�人は、元々は造り酒屋の息子で、凄く裕福な家庭に育ったんですが、その造り酒屋が傾いて、自分は東京へ出てきて、大学の先生になって。でも何らかの事情で大学を辞めなければならなくなって、物書きになるんですけど、元が金持ちで金遣いがスゴくて借金生活に入るんですね。何も無いような状態でガスも止まったりするんだけど、炭で厚揚げや油揚げを焼いて日本酒を飲むというようなちょっとした美味しい描写がたくさんあるんです。」
Q.私のような30代の女性にお薦めの本はありますか？
「河出書房新社から出ているその名も「おいしい文藝」というシリーズ。色々な作家さんの短いエッセイ等を集めた本なんですが、「ぐつぐつ、お鍋」という本と、「つやつや、ごはん」という本と、それから「ぷくぷく、お肉」という3冊。お肉、ごはん、鍋、って、皆が美味しかったという思い出のある食べ物だと思うんですね。そこを作家さん達のそれぞれの経験で綴ってあるので、自分の食べ物を巡る記憶や感情をくすぐられるという。それが食べ物の本の楽しさだと思います。」
「それぞれの作家さんの個性や時代性みたいな物も出てきますし、バラエティ豊かに楽しめると思います。折り詰めみたいな感じで。で、この中で好きな作家さんを見つけられれば、そこから単独のエッセイ集とか小説に進んでいくということも出来ますし、タイトルの「おいしい文藝」への入り口になる本じゃないかなと思いますね。好きな作家さんが何人も見つけられるんじゃないかと思います。」
誰もが興味ある「食べ物」から読書の世界へ・・・。確かにすんなり入れそう！
