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読み活
2015.12.08

ダ・ヴィンチ編集長が選ぶ、今すぐ恋がしたくなる本

クリスマスまであと2週間ということもあり、何かと人肌が恋しい時期になりました。今回は、本とコミックの情報誌「ダ・ヴィンチ」の関口靖彦編集長に、今すぐ恋がしたくなる本を紹介していただきます。



【タイトルとは裏腹な純愛小説「君の膵臓を食べたい」】
「住野よるさんという新人作家さんの『君の膵臓を食べたい』という小説です。ちょっとショッキングなタイトルというか、グロテスクな感じにも思えるんですけど、実はこれが、全然そういう話ではなくて、青春と恋のお話なんですね。若い二人の話ではあるんですけど、大人の女性にも読んでほしいなぁと思ってまして。最初の恋の時の切実な気持ちとか、切羽詰まった分純粋な気持ちとかっていうのが思い出せるんです。小説で恋愛を読む醍醐味が一つ味わえるんじゃないかなと思ってます。『君の膵臓を食べたい』ってどういうことなのかっていうタイトルの意味も、読んでいただければ彼らの純粋な濃いの果てに出てくる大切な台詞っていうのがよく分かりますので、タイトルに臆さずに是非読んでいただきたいと思います。」

【恋と仕事に奮闘する主人公「その手をにぎりたい」】
「最近、若い、特に働いてる女性に人気のある作家さん、柚木麻子さんの作品からオススメしたいと思います。柚木さんは、女性とお仕事と、それからそこにどういうふうに恋が絡んでくるかっていうところを、すごく女性を元気づけてくれる形で描いてくれる作家さんです。そんな柚木さんの『その手をにぎりたい』という小説があります。舞台は1983年。主人公の女性が、人生で初めて銀座のお寿司屋さんを訪れるところから物語は始まります。彼女と、そのお寿司屋さんで働いている若い職人。カウンター越しにお寿司を渡して、受け取るという触れ合いから生まれる恋のお話です。銀座のカウンターのお寿司屋さんっていうことなので、そうそう通えないわけですね。この主人公の女性はそのためにどうしようかというところで、ものすごい仕事を頑張るんです。単に恋をして通うっていうことに、さらに自分の仕事っていうことが絡んできて。仕事と恋とを自分の力で叶えていくためにどういうふうに生きていくのかという展開に、同じく働く世代の女性たちっていうのはすごく刺激を受ける部分があるんじゃないかなって思っています。」

恋をしている時の、相手のことを考えている時間、焦がれてる時間というのは、恋愛小説に似ている、という関口編集長。自分の中で、恋というのをゆっくり嚙み砕く。恋愛小説を、そういう時間にしてみてはいかがですか?

【君の膵臓を食べたい】

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【その手をにぎりたい】

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