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読み活
2015.06.16

パスポートは愛読書 ビブリオバトルの世界へ飛び立とう

人に薦めたい、とっておきの本ってありますか?本好きたちが自分の選んだ本をプレゼンしあう書評大会。それが、「ビブリオバトル」。図書館めぐりが大好きで、ビブリオバトルにも何度も参加しているという竹内庸子さんにお話を伺いました。



【プレゼン時間が「5分」の理由】
「本の紹介時間は1人5分間。全員の発表が終わった後に、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を行い、最多票を集めたものが「チャンプ本」となります。プレゼンの5分の使い方は自由なんです。特にミステリーだと、ネタの最後を言ってしまったら意味がないですよね。人によってはその本の事を殆ど語らないで、その周辺の事から何となく持って行ったり。ある意味、それぞれのプレゼン能力が問われるんです。ちなみに5分という時間には理由があって。あらすじを軽くまとめると3分くらいで済んじゃうんです。余った2分をどうするかで、それぞれの個性や腕が分かれるんです。」

5分という絶妙な時間の使い方は本当に自由で、中には踊ってプレゼンする人もいるんだとか。

【「好き」ならそれが参加資格】
「最初は、皆の前で発表するという事が緊張するかもしれないですけど、そんなに堅くなる必要はありません。私は友達作りに行く感覚で行っているので、凄く楽しいですよ。ビブリオバトルは最近学校でも行われているので、中学生も参加するんです。1つのゲームで、お年寄りと中学生が一緒に戦うというのも面白いですよね。本が好きというだけで繋がりが出来てしまうんです。これから参加しようと思っている方は、『発表をきちんとしなきゃ!』と思わない方が良いです。実際、キレイにまとまったものより、発表では言葉に詰まったけど、もの凄く好きだという事が伝わってくるプレゼンの方が読みたくなるんですよ。」

好きな本があれば、それがあなたのパスポート。

【読んで、聞いて、もう一度読んで】
「最大の魅力は、読書そのものとは違う、人から感想を聞く面白さですね。同じ本でも人によって感じ方が違うというのも面白いです。それこそ私自身も、1人で読んで1人で楽しんでいたのが、人と感想を言い合うのがこんなに楽しいのかというのが発見でした。ビブリオバトルは、自分が発表することを楽しむだけでなくて、他の人の発表を聞くことにも楽しみがあるんです。」

「今までは、図書館で得られる本の情報って、職員さんのおススメだけでした。でもそれって、自分の思い入れが強い本というよりは、偏りがないようにおススメしているってことが多いんです。ビブリオバトルはそうではなくて、実際に読んだ人が語るので、本当に読みたくなるんです。出る度に読みたい本が増えていって追いつかなくなるくらい、読みたい本が一気に増えますよ。」

本との出会い、人との出会い、またいろんな考え方を教えてくれるビブリオバトル。このビブリオバトルのルールやイベント情報などが載っている、「ビブリオバトル公式サイト」というのがありますので、こちらをチェック。

【知的書評合戦ビブリオバトル公式ウェブサイト】http://www.bibliobattle.jp/home
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